リード(直答)
最初にはっきりさせておきます。障害年金の請求・審査・更新について、国に払う手数料はありません。「手続きに何万円もかかる」と言われたら、その内訳を確認してください。
実際にかかるのは、次の3つだけです。診断書などの文書料。交通費や郵送費。そして、専門家に頼む場合の報酬。このページは、その3つの構造を説明します。
注意: 社労士の報酬について、公的に集計された「相場」は存在しません。事務所ごとの契約で自由に決められるものです。ここでは、公開されている料金体系に共通して見られる「型」だけを説明します。金額は事務所によって大きく違うので、必ず契約前に確認してください。
費用の内訳
→ 横にスクロールできます
| 何に | いつ | 誰に | 備考 |
|---|---|---|---|
| 診断書の文書料 | 依頼したとき | 病院 | 病院ごとに金額が決まっている。原則自己負担で、不支給でも戻らない |
| 受診状況等証明書の文書料 | 初診の病院に依頼したとき | 病院 | 初診と現在の病院が違う場合のみ |
| 認定日の診断書(遡及する場合) | 依頼したとき | 病院 | さかのぼる請求では診断書が2通必要になる |
| カルテ開示の実費 | 請求したとき | 病院 | 必要な場合のみ |
| 交通費・郵送費 | 都度 | — | 年金事務所への往復は複数回になることが多い |
| 社労士の報酬 | 契約による | 事務所 | 下記 |
| 国への手数料 | — | — | なし |
社労士に頼む場合の「型」
公開されている料金体系には、だいたい次の要素が組み合わされています。
- 相談料: 初回無料の事務所が多い
- 着手金: 契約時に払う。0円の事務所もある
- 成功報酬: 受給が決まったときに払う。「初回振込額の◯%」または「年金額の◯か月分」といった決め方が一般的
- 遡及分の報酬: さかのぼって受け取れた分について、別に定めがある場合がある
- 実費: 交通費・郵送費などを別途請求する場合がある
契約前に確認すべきは、次の3点です。
- 不支給だったら、いくらかかるか(着手金は戻るのか、0円なのか)
- 成功報酬は、何を基準に、いつ払うのか(初回振込から払えるか、それ以前に請求されるか)
- 遡及分について、別の報酬があるか(あるなら、その計算方法)
この3点を、口頭ではなく書面で確認してください。まっとうな事務所なら、聞かれ慣れている質問です。
費用を抑えるために知っておくこと
診断書は、出し直しになると2倍かかります。 依頼の前に、年金事務所で「どの時点の診断書が必要か(現症日)」を確認しておく。この順番を守るだけで、最大の無駄が防げます。
提出前の点検は無料です。 年金事務所の予約相談は、書類一式を出す前の点検の場として使えます。不備で差し戻されると、時間も、場合によっては文書料もかかります。
自立支援医療や自治体の助成が使えることがあります。 診断書代そのものの助成は多くありませんが、通院費の負担が軽くなれば全体の負担は下がります。通院先の相談員や市区町村に確認してください。
年金は非課税で、差押えもされません。 受け取ったあとの話ですが、借金があっても年金を受ける権利そのものは法律で守られています。
次の一歩
→ 社労士の選び方
出典
- 日本年金機構「障害年金ガイド」(請求手続き・予約相談・文書料の取扱い) ・ 確認日 2026-08-31
- 国民年金法・厚生年金保険法(受給権の保護、非課税) ・ 確認日 2026-08-31