運営者情報
このサイトについて
「障害年金申請サポート」(shougainenkin-note.net)は、障害年金の申請を考えている方とそのご家族に向けて、 制度の仕組み、申請の流れ、診断書や申立書の準備、公開されている裁決例を整理して届けるサイトです。
障害年金の審査は書類で行われます。そして書類には、本人が日々どう暮らしているかと、 診察室で主治医に伝わっている内容との差が、そのまま映ります。 この差を小さくするための材料を、申請の段階ごとにたどれる形で並べています。
なぜ作っているか
障害年金は、病気や障害で生活が難しくなったときに支えとなる制度です。けれど実際には、 そもそも制度を知らなかった、自分が対象になるとは思わなかった、調べてみたが難しくて途中でやめた ——そうした理由で、使えるはずの制度にたどり着けないことがあります。 知っていたかどうかで、その後の暮らしが変わってしまうことがあります。
必要としている人が、必要な情報にたどり着ける場所をつくる。それが、このサイトを始めた理由です。
このサイトだけで問題が解決するとは考えていません。それでも、情報を見つけやすくすること、 難しい制度を少しでも分かりやすくすること、「自分の場合はどうなのだろう」と迷っている人が 次の一歩を考えられる材料を届けることは、支えのひとつになると考えています。
記事はすべて無料で、会員登録もなく読めます。読んだ方が、何かを返す必要はありません。
運営者
あずまたいすけ
「障害年金申請サポート」の企画・編集・開発・運営を行っています。医療機関、行政機関、 社会保険労務士事務所ではなく、特定の事務所や団体に所属していません。
なぜこのサイトを作ったか(動画 13分15秒)
自分が病気だと気づくまでに8年かかりました。気づいてから病院に行くまでにも、時間がかかりました。 制度を知ったのは、そのあとです。その8年に何があって、なぜ気づけなかったのか、 そして「これは最初に知りたかった」と思ったことを話しています。
動画で話している内容(書き起こし)
0:00 冒頭
僕が、自分が病気だと気づいたのは、大学2年のときです。場所は、本屋の心理学の棚の前でした。
そこにあった一冊に、僕の毎日が、そのまま書いてありました。それを読んで、初めて「これ、性格じゃなくて病気なんだ」と思いました。
じゃあ、いつからだったのか。逆算すると、12歳です。気づくまでに、8年かかっていました。
この動画では、その8年に何があって、なぜ気づけなかったのか。気づいてから病院に行くまでに、何がいちばん重かったのか。そして、あとから制度を知って「これは最初に知りたかった」と思ったことを、順番に話します。
長いので、先に一つだけ言っておきます。もし今、「自分も同じかもしれない」と思って見ているなら、この動画の6分あたりに、今日できることを一つだけ置いてあります。そこだけでも見ていってくださいませ。
0:45 ① 12歳から大学2年まで、気づかなかった8年
12歳のころ、自分の状態が、まるっきり変わりました。
ここは、はっきり覚えています。前の年までの自分と、その年からの自分が、別の人間みたいだった。
ただ、当時の僕は、それを「変わった」とは思っていません。思春期だから、環境が変わったから、自分がそういう性格になったから。そう思い込んでおりました。まわりも、たぶんそう見ていたと思います。
ここが、8年かかった一番の理由です。体の病気なら、熱が出る、痛い、動けない。前の自分と比べる材料があります。でも、心の状態は、少しずつ変わると、「変わった自分」が「いつもの自分」になります。比べる相手が、消えていくんです。
中学、高校と、その状態のまま過ごしました。できなくなったことがいくつもあって、そのたびに「自分はこういう人間なんだ」と、性格のせいにして、少しずつ人生の期待値を下げていきました。
正直に言うと、大学に入ったころには、人生を半分あきらめかけていました。「自分はこの程度で生きていくんだろうな」という、静かなあきらめです。
そして大学2年。東京で一人暮らしをしていました。たまたま入った本屋で、心理学の棚の前に立って、一冊を手に取りました。
そこに書いてあった症状の説明が、僕の毎日と、そっくりだった。「こういう人は、こう感じる」「こういう場面で、こうなる」——全部、自分でした。
このとき、何を感じたと思いますか。ショックじゃなかったんです。むしろ、解放された気持ちでした。
8年間、「自分の性格が悪い」「自分が弱い」で片づけていたことに、名前がついた。性格じゃないなら、直せるかもしれない。そのとき初めて、「治す」という選択肢が、自分の中に生まれました。
ここまでが、気づくまでの8年です。
一つだけ、僕の実感として言わせてください。医学的な断定ではなく、自分に起きたことの話です。僕は、この8年、何もしませんでした。何もしなかった分、あとから回復するのに、長い時間がかかりました。早く気づいて、早く相談していれば、違っていたと今でも思います。
厚生労働省も、「受診すべきかどうか分からないときは、近くの公的な相談窓口を」と言っています。だから、「様子を見る」を8年やった僕からのお願いは一つです。様子を見る期間を、短くしてほしいです。
3:30 ② 気づいてから、病院に行くまでの壁
本屋で気づいた。じゃあ、すぐ病院に行ったのか。行っていません。ここにも、時間がかかりました。
壁は、4つありました。
一つ目。病気だと、信じられなかった。本を読んで「これだ」と思ったのに、部屋に帰ると「いや、自分が甘えてるだけかも」と戻る。この往復を、何度もしました。
二つ目。親です。親に知られたくない。心配をかけたくない。お金の負担をかけたくない。迷惑をかけたくない。一人暮らしの大学生なので、親に言わずに病院に行くことはできる。でも、「隠して通う」ことにも踏ん切りがつかなかった。
三つ目。病院探しです。どこに行けばいいのか、分からない。評判のいいところを探そうとすると、情報が多すぎる。予約の電話を一本かけるのが、当時の自分には、ものすごく重かった。
四つ目。偏見です。正直、当時の僕は、精神科や心療内科に対して、強い偏見を持っていました。「自分は、そこに行く側の人間じゃない」と思っていました。
この4つの壁を越えられたのは、自分の意志の強さじゃありません。「そんなことを言っていられない状況」になったからです。生活が回らなくなって、選択肢がなくなって、ようやく動いた。それが本当のところです。
そして、実際に病院に行く気持ちになれたきっかけは、病院ではありませんでした。大学の、無料の「学生相談室」です。
心理カウンセラーの方と話して、初めて「病院に行ってみようかな」と思えました。一人で決めるのは無理だった。誰かと話して、初めて、次の一歩が出た。
だから、僕が今、同じ状態の人に勧めるのは「病院に行け」じゃないんです。「一人で決めなくていい相手を、一人つくる」です。
5:15 ③ 今すぐ確認する、一つのこと
ここが、この動画で一番見てほしいです。
今日やることは、一つだけ。「病院に行くかどうか」を、一人で決めない。相談する相手を、一人決める。
候補は、身近な順に...大学生なら、学生相談室。たいてい無料で、予約も学内で済みます。働いている人なら、会社の産業医や相談窓口。どちらもない人は、お住まいの地域の保健所か、精神保健福祉センター。公的な相談窓口です。今すぐ誰かと話したい夜は、こころの健康相談統一ダイヤル。番号は0570-064-556です。受付の曜日と時間は、都道府県によって違います。
もう一つだけ、事務的なお願いです。もし病院に行くことになったら、「最初に行った日」を、スマホのメモでいいので残してください。病院の名前と、日付。これだけです。
理由は、このあと話す制度の話に、全部つながるからです。この日付一つで、何年もあとに、受け取れるお金が変わることがあります。
6:15 ④ 制度の順路と数字——あとから知って、最初に知りたかったこと
ここからは、僕が病院に通い始めてから、ずっとあとになって知った制度の話です。「最初に誰か教えてくれよ」と思ったことを、順番に4つ話します。全部、公的な資料に書いてあることです。
(1) 初診日という言葉
障害年金という制度では、「初診日」という日付が、すべての起点になります。これは、症状が出た日ではありません。僕の場合、12歳ではない。その病気で、初めて医師の診療を受けた日です。
ここで、僕の話に戻ります。僕が最初に話したのは、大学の学生相談室のカウンセラーでした。学生相談室のカウンセリングは、とても助けになった。でも、医師の診療ではありません。だから、初診日にはならないことがあります。
だから、さっき「病院に最初に行った日をメモして」と言いました。相談室に行った日ではなく、病院に行った日です。
(2) 大学生の初診日で、いちばん落とし穴になるもの
初診日が20歳より前なら、年金保険料を払っていたかどうかは問われません。そのかわり、受け取れるのは障害基礎年金だけで、本人の所得による制限があります。
問題は、初診日が20歳を過ぎてからの場合です。僕のように、大学2年で病院に行った人は、ここに入ることが多い。
このときは、初診日の前の期間に、年金保険料をきちんと払っていたか、または免除や猶予の手続きをしていたかが見られます。未納があると、それだけで受け取れないことがあります。
大学生の多くは、保険料を払っていません。それ自体は普通です。ただし、「学生納付特例」という手続きをしているかどうかで、結果が分かれます。
手続きしていれば、その期間は未納になりません。手続きしていなければ、ただの未納です。20歳の誕生日の前後に、年金機構から書類が届きます。あれを放置していたかどうかが、何年もあとに効いてきます。
これは、病気に気づいていない人にも関係します。まだ何もない今のうちに、20歳を過ぎた大学生は、学生納付特例を出してあるか確認してください。ねんきんネットか、大学の窓口、市区町村の年金窓口で確認できます。
(3) 通院のお金——自立支援医療
ここが、僕が一番「教えてくれよ」と思ったところです。
精神科や心療内科に通う医療費と薬代を、原則1割の自己負担にする制度があります。自立支援医療、精神通院医療、という制度です。一人暮らしの大学生にとって、毎回の通院と薬が3割か1割かは、通い続けられるかどうかに直結します。
僕が通い始めた病院は、これを教えてくれませんでした。先生に聞いても、素っ気ない返事でした。その病院が悪いという話をしたいのではなく、「制度は、向こうから来ない」という話です。自分で名前を知っていて、自分で「これ、使えますか」と言わないと、始まらない。
申請は、お住まいの市区町村の窓口です。医師の診断書が必要なので、先に主治医に「自立支援医療の診断書を書いてほしい」と伝えます。
(4) 時間で消えるもの——認定日、5年、カルテ
障害年金は、初診日から1年6か月たった日、これを障害認定日と言いますが、そこからの状態で判断されます。つまり、初診日が早いほど、この日も早く来ます。
そして、もう一つ。
過去の分をさかのぼって請求できるのは、原則5年までです。気づくのが遅れるほど、さかのぼれない分が増えていく。僕が「遅れのコスト」と呼んでいるのは、ここです。
最後に、いちばん地味で、いちばん怖いやつ。
病院のカルテの保存義務は、5年です。5年を過ぎると、病院が捨てていても、法律上は問題ない。初診日を証明する書類は、この記録から作ります。つまり、初診の病院に何年も行っていないと、初診日を証明する材料そのものが、なくなっていることがあります。
これが、「最初に行った日を、今メモして」と言った本当の理由です。日付と病院名が手元にあれば、あとから記録を取りに行けます。何もなければ、探すところから始まります。
10:15 ⑤ 遅れた人が、それでもできること
ここまで聞いて、「自分はもう遅れてる」と思った人がいると思います。僕も、そうでした。
でも、遅れても取り返せる部分があります。
初診日が何年も前でも、その病院に記録が残っていれば、証明できます。病院が閉鎖していても、他の資料で認められた例があります。学生納付特例を出していなかった人にも、状況によって、確認すべき道があります。制度の順路は、知った日から、その人のところで始まります。
僕の8年は、戻りません。でも、そのあとの制度の順路を知ったことで、取り返せたものは、確かにありました。その「取り返し方」を、これから、この動画の続きで一つずつ話していきます。
11:30 ⑥ サイトへ
僕は今、自分が最初に欲しかったものを、サイトにまとめています。
知識ゼロから、順路を一本にした「はじめての方へ」のページ。自分の場合はいくら受け取れる可能性があるか、目安を出す「金額計算機」。
全部、無料です。どちらも、このサイトの中にあります。
最後に、もう一度だけ。
今日やることは、一つ。相談する相手を、一人決める。病院に行ったら、日付を残す。
僕が8年かかったことが、あなたは、もう少し短く済むかもしれません。それだけで、この動画を作った意味があります。
ここまで聞いてくれて、ありがとうございました。
情報の作り方
記事は、日本年金機構および厚生労働省の公表資料、法令や通知、社会保険審査会の公開裁決例といった 一次資料に基づいて書いています。根拠となる資料と、内容を確認した日を各ページに示しています。 金額や期限は毎年4月の改定にあわせて見直しています。記事の作り方と見直しの基準は「情報の作り方」にまとめています。
医師や社会保険労務士による監修は受けていません。そのぶん、出典をたどれる形にすることと、 断定を避けることを、書くうえでの原則にしています。
誤りのご指摘は歓迎します。いただいた内容は一次資料と照らして確認し、修正した場合は、 そのページの更新日を改めます。
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運営者は不安障害の当事者として、東京慈恵会医科大学森田療法センターの外来と、生活の発見会の集談会に通った経験があります。
森田療法の記事は、その経験と、公開されている医療機関・公益財団・学会の資料、創始者の著作をもとに、運営者が書いています。医療監修は受けていません。
信頼性を保つため、一次資料(創始者の著作、医療機関・公益財団・学会の公開資料、公的統計、査読論文)だけをもとに書いています。クリニックのコラムやまとめサイトなどの二次情報は根拠にしていません。
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