よくある誤解

「障害年金の手続きには、お金がかかる」

障害年金の手続きにはお金がかかる? — 国に払う手数料はなく、かかるのは文書料などの実費だけです

・ 確認日

結論

障害年金の請求・審査・更新に、国へ払う手数料はありません。年金事務所の窓口も、審査も、決定通知も、無料です。

かかるのは、診断書や受診状況等証明書の文書料と、住民票などの取得費、交通費、郵送費です。文書料は病院ごとに決まっています。

「何万円もかかる」と聞いて申請自体をやめる人がいます。かかるのは実費だけで、専門家に依頼する場合の報酬は、それとは別の契約です。

なぜ「お金がかかる」と思われているのか

社労士に依頼したときの報酬の話が、「申請にかかる費用」として伝わるからです。着手金や成功報酬の額が、制度の手数料のように聞こえます。

もう1つは、診断書の文書料です。病院によって数千円から1万円を超えることもあり、遡及請求では2通必要になるので、合計で数万円になることがあります。これは実費ですが、「申請は高い」という印象を作ります。

制度ではこうなっている

国への手数料はない

年金の請求は行政手続きで、申請手数料は設けられていません。年金請求書の提出、審査、決定、証書の発行、いずれも無料です。更新(障害状態確認届)の提出も無料です。審査請求も無料です。

かかる実費

診断書の文書料は、病院が独自に決めます。障害年金の診断書は記載事項が多いので、通常の診断書より高いことが多い。受診状況等証明書も同様に病院が決めます。住民票や戸籍の取得には市区町村の手数料がかかります。

遡及請求(認定日請求)をする場合、障害認定日時点の診断書と現在の診断書の2通が必要になることがあり、文書料も2通分です。

不支給でも返ってこない

文書料は、申請の結果にかかわらず戻りません。「数万円かけて、不支給になるかもしれない」という不確実性は、制度の設計として最初からあります。この点は、先に知っておくべきことです。

専門家への報酬は別

社会保険労務士に依頼する場合の報酬は、社労士との契約で決まります。着手金と成功報酬の組み合わせが一般的です。これは制度の費用ではなく、依頼するかどうかを選べる費用です。

数字で見ると

国への手数料は0円です。実費のうち最も大きいのは診断書の文書料で、病院ごとに違うので、頼む前に受付で確認してください。

障害基礎年金2級は年847,300円です(令和8年度)。文書料が数万円かかったとしても、認められれば初年度で回収できる規模です。ただし、不支給なら戻りません。

自分の場合を確かめる

  • 国に払う申請手数料はありません。かかるのは診断書・受診状況等証明書の文書料と、住民票などの取得費です。
  • 文書料は病院ごとに違います。頼む前に「障害年金の診断書はいくらですか」と受付で確認してください。
  • 遡及請求では、障害認定日時点と現在の2通の診断書が必要になることがあります。文書料も2通分です。

窓口で聞く一言

病院の受付に「障害年金の診断書の文書料と、出来上がりまでの日数を教えてください」と聞いてください。

よくある質問

Q. 文書料が払えません。

A. 生活保護を受けている場合、診断書料が扶助の対象になることがあります。福祉事務所に確認してください。それ以外の場合、病院によっては分割や後払いに応じることがあります。受付で相談してください。

Q. 更新のたびに診断書代がかかりますか。

A. かかります。有期認定の人は、更新ごとに診断書が必要で、その文書料は自己負担です。永久認定なら更新がないので、かかりません。

Q. 社労士に頼むと、いくらかかりますか。

A. 事務所によって違います。着手金と成功報酬の組み合わせが一般的で、相場は依頼先を選ぶ記事にまとめてあります。契約書に計算方法が明記されているかを確認してください。

次に読む

申請の流れ障害年金にかかるお金の話何をそろえればいい?

出典

  • 日本年金機構「障害年金の請求手続き」(手数料に関する記載がないこと)・確認日 2026-09-03
  • 日本年金機構「障害基礎年金の年金額」令和8年度・確認日 2026-08-31
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